インフルエンザ 今年の傾向は発熱まで風邪のような症状が長い?
南波キャスター:
今年のインフルエンザはどのような傾向があるのでしょうか。

ひなた在宅クリニック山王・田代院長によると、例年はのどの痛みと高熱などの症状などが一緒に出る場合が多いそうですが、今年は鼻水やのどの違和感などの症状が出たあとに、関節の痛みや寒気・高熱などの症状が出るという、タイムラグがあるのが特徴だといいます。
さらに、「発熱するまでの経過が長い傾向にある。ワクチンを接種していない人が多いのか、症状が長引く傾向にある」ということです。

実はまだ、インフルエンザの流行期にはなっていないそうです。田代院長によると、「流行期では先に子どもがインフルエンザにかかり、その後親にうつることが多いが、今は逆で、親から子どもにうつることが多い」といいます。
さらに増えてくる可能性もあるため、より警戒が必要だということです。
ホラン千秋キャスター:
流行期はこれからということですが、通常だとピークはいつになる傾向なのでしょうか。

ひなた在宅クリニック山王 田代和馬 院長:
例年1~2月が、患者さんが増えるピークの時期になると思います。
発熱外来で診察をしていたら、父親からうつってクリスマスの予定をキャンセルせざるを得なくなったという子どもの声をたくさん聞きました。経験上、通常は子どもが親にうつすことが多いのですが、最近は大人が家にウイルスを持ち込むケースも多い印象です。
井上貴博キャスター:
毎年、流行するタイプが変わり、そのタイプに合わせてワクチンが製造されているかと思います。
発注しても薬が届かないというニュースもありますが、実際はどうなのでしょうか。
田代院長:
インフルエンザウイルス感染症において使われる薬は主に2種類あり、▼ウイルスそのものをやっつける薬、▼症状を緩和する薬です。
今のところ、インフルエンザへの直接的な効果を示す薬は手に入るものが多いですが、咳止めや痰切れといった症状を緩和する薬がなかなか手に入らず、苦慮している薬局も多いです。