旗や指文字、練習に工夫
陸上部・高橋功監督「手話・指文字はもちろん、視覚的にも分かりやすいように道具を使ったり、旗を使ったり、工夫しています」
例えば、スタートの合図に使うピストルは、選手たちの目で見える位置で鳴らします。そのほかにも、タイムを読み上げるときは指文字を使って、視覚でも認識できるよう工夫しています。

日が沈むのが早いこの時期、暗くなってからは屋内で器具を使ったトレーニング。天候に関係なくトレーニングができるようになったことで、選手たちの筋力も大きく変わり、良い成績につながっているといいます。また、強さの秘訣はモチベーションにもありました。
陸上部・高橋功監督「やはりデフリンピックが日本で開催されるというのは、子どもたちにとっても良い刺激になって、それで意識が高まった」
高等部1年・佐藤巳月(しづき)さん「デフリンピックに参加する選手を見て、自分もこういう選手になれたらいいなと。(選手たちを)見て頑張りたいと思います」

キャプテンの守康介さんは、東京デフリンピック出場を目指し、予選にも参加する予定だといいます。
高等部2年・守康介さん「私もデフリンピックに出て、世界中の強い選手たちと戦ってみたい。聴覚障害を持っても、みんな必死に頑張っている姿を見てもらいたい」

部活が何より大好きで、仲間と切磋琢磨しながら練習する時間がとても楽しいという陸上部のメンバー。私も手話で、応援の気持ちを伝えました!
末永アナ「これからも頑張ってください。応援しています」
生徒たち「ありがとうございます」
デフスポーツの未来を背負う高校生、今後の活躍が楽しみです。選手たちは、25年5月と9月にある大きな大会に向けて、週末も練習に励んでいるそうです。
そして、デフリンピック開催300日前イベントが、25年2月1日、須賀川市の円谷幸吉メモリアルアリーナで開催されます。プロバスケB2の福島ファイヤーボンズの試合会場で「デフバスケ」の試合などが行われる予定です。デフリンピック開催に向けた機運が高まってきています。
