元日の風物詩、ニューイヤー駅伝に、山口県光市から出場を果たすチームがあります。
武田薬品陸上部はフルタイムで働きながら日本トップレベルに挑み続けています。今回、3年ぶりの出場を果たした大舞台で、最高の走りを誓います。

日がすっかり暮れたグラウンドに選手たちが集まってきました。
光市を拠点に活動する武田薬品陸上部のメンバーです。
この日は、周南公立大学の陸上競技場で調整です。
来年の元日、ニューイヤー駅伝に出場します。
全日本実業団対抗駅伝競走大会、「ニューイヤー駅伝」は元日に群馬県で開かれる駅伝日本一決定戦。
地区予選を勝ち抜いた37チームが、7区間、100キロで争う、日本トップレベルの大会です。

武田薬品光工場は、医薬品、ワクチンの世界的な生産拠点のひとつです。
静かなオフィスでパソコンに向かうのは入社8年目の廣瀬岳さん。
陸上部のメンバーです。

武田薬品光工場ビジネスエクセレンス室 廣瀬岳さん
「工場内の各部門の、抱えている課題とかを部門のメンバーの方々と一緒になって、改善をしていく業務になります。製造の標準時間や担当者によるばらつきをデータを見ながら分析して原因が何かを部門の担当者と協議して突き止めてよりよくするための改善を一緒に伴走しながらやっていきます」
選手たちは、フルタイムでの仕事と競技を両立しています。
仕事の前に朝練、仕事の後に午後練習。
広瀬さんは、この環境を歓迎しています。
広瀬岳さん
「入社するときから業務も競技も頑張れる環境で頑張りたいというのがあったので、私にとっては充実した、両方とも頑張れる環境はとてもいいなと思っているので」
私たちの質問にも真摯に答えてくれる広瀬さん。
同僚からみると…。
広瀬さんの同僚 岩根立起さん
「業務に対して、非常に真面目にやっているので、駅伝に対してもしっかりとやってるんだろうな、と見ています」「朝練って軽く言ってましたけど、20キロ走ってきたとかもよく聞くのでそういうところで戦っている彼ら、努力している彼らにはすごく誇らしく思っています」
全体練習は週3回。
メンバー全員がそろう日は月に1回程度だといいます。

武田薬品は、1970年の全日本実業団駅伝に初出場しました。
一時、部員の減少で本格的な活動ができない状況もありましたが学生時代に実績がある選手らが加入するようになって2016年、2022年のニューイヤー駅伝に出場をしました。

この日は1000メートルを5本。
スピードを強化します。