衣本教授の研究グループは豊後大野市犬飼町の竹を使用しています。この地区では放置竹林を減らそうと、定期的に伐採して地域の自然を守っています。

ながたに振興協議会 渡辺浩一郎副会長:
「地元の竹が利用されるのは非常にうれしいことです。いろいろな用途があると思いますので分野を広くすることで竹がいきてくるのではないか」

宇宙事業は民間企業の参入が相次ぐ成長分野です。研究グループはプラスチックに代わる素材としての可能性を探るため、今後も実験を重ねる考えです。

衣本太郎教授:
「宇宙空間で安定するものなのか調査しないといけない。植物は私たちの生命を支えてくれるものです。そういう意味で我々の発展も支えてくれるのではないか」

放置竹林の問題解決を目指して生まれた新素材「セルロースナノファイバー」。宇宙空間での活用に向けた期待が高まっています。