着想は「映画」や「子どもの漫画」からも
西照寺の掲示板は、高千穂さんの父親でもある先代の住職が1990年に始めたもので、7年ほど前に寺を継いでからは高千穂さんが書いています。
高千穂住職「映画を見たり子どもたちが読んでいる漫画を読だりして『この言葉いいな、仏教の教えに通ずるんじゃないかな』と思って書くこともあります」
月に1度書き換えているという掲示板。この日は12月分をしたためました。
高千穂住職「緊張しますね、人に見られると」

300年以上前に作られたというご本尊を前に筆を走らせること10分、書きあげた標語を寺の前の掲示板に貼りました。
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『楽して生きず 楽しく生きる』

“お釈迦様は欲望のままに快楽に身を任せた生活を厳しく誡(いまし)められています。
楽して生きること=楽しく生きることではありません。
生きている以上、誰しも楽なことばかりではなく、時にはきつく辛いこともあるでしょう。しかし、そんな時だからこそ、その時その時の経験や出遇(あ)いに感謝し、一人一人が楽しく生き抜く道を見出していくことが、それを乗り越えることに繋がるのではないでしょうか。”
(「浄土真宗本願寺派 光雲山 西照寺」HPから一部抜粋)
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高千穂住職「仏教の教えに出会って欲しいという思いで、その入り口になるかなと。また、見た方の心に何か少しでも残ればいいなと」