▽釣り客
「(一文字で釣りをして)もう30年くらい? にはなる」「危険な場所ってそんなにないと思うよ」
「皆がルールを守れば、ごみを持ち帰ったりライフジャケットもつけて、そうすれば安全かと思う」
「近場でとても良い所なので、ぜひ再開してもらうように願うばかりですね」
釣り具店「シーランド」那覇店の島袋光佳店長によると、客の8割は署名に応じるといい、「早く開放してもらえればありがたい」と話す。
18日には、防波堤を管理する那覇港管理組合の議員らが、現状を把握するため現地を視察した。
▽現地で平田俊一記者
「港を出発して10分ちょっとで最初の目的地に到着しました。近くで見ると想像していたよりも非常に大きく感じます」
視察団は渡し船に乗って実際に防波堤へと降りたち、安全性に対する懸念事項などを確認した。

▽那覇港管理組合議会 仲村家治議長
「今まで目をつぶっていたというと語弊があるけど、(釣りの)全国大会もここでやっている。そのバランスが理解できない部分がある」「可能な限り利用できるような方向で調査研究していきたい」
「一文字」への渡し船を生業としていた男性は今、 “収入ゼロ” だと切実な声を上げるー
▽磯渡し「海惚」黒島正幸 代表
「毎日(問い合わせの)連絡もあるし、なぜ船が出ないのと、色々聞かれます。僕らだけでなくお客さんの要望として、一部でもいいから開放できないかと。今までみたいに全てを黙認してくれなんて、そういうことは言いません。一部でいいんですよ本当に」

県外では、法改正後も堤防を釣り人に開放している場所もあるとされ、那覇港管理組合は近くそうした場所を視察するなど、釣り人が「那覇一文字」をこれからも利用できるよう検討を重ねたいとしている。(取材 平田俊一)