日米メディアの質問の違い
日本メディアと米メディアの質問内容の傾向は同じようでやや違う。米メディアは日本であれば“聞きづらい”、もしくは“答えられない”質問にあたる契約や家族などのバックグラウンドについてズバズバ聞く。
一方、日本メディアはなぜそのプレーが起こったのか、場面の詳細を問うたり、今季は何本塁打を打ちたいか?という〝数字〟の質問が多い印象がある。
もちろん日本メディアも選手のバックグラウンド、グラウンド外での人間性を伝えるようなストーリーを好むが、記事内容は質問の傾向通りとなっている印象がある。
我々が大谷以外の選手や米メディアの記者に対して大谷の成績を予想してもらうのは定番の質問だが、米メディアが「日本メディアは数字が好きだなあ」と言っているのをよく耳にする。
オレンジカウンティ・レジスター紙のエンゼルス番のジェフ・フレッチャー記者は書籍出版時に来日した際に日本メディアから、大谷のプライベートを問う質問やゴシップ系の質問が多くて戸惑っていた。
フレッチャー記者は、日本では大学時代にジャーナリズムを専攻していなくても記者の職業に就く人が多いと聞くと妙に納得していた。ただ、米メディアも大谷のグラウンド外の過ごし方を詮索している様子を見ると、大きな違いは感じられない。