ドジャースの主力選手として取材機会が増えた大谷
ドジャース移籍1年目の2024年は大谷の取材機会が増えた。前年に受けた2度目の右肘手術の影響で打者に専念したため、活躍した試合だけでなく、節目の記録を達成した試合後の囲み取材に数多く登場。負け試合でナインを代表して語る主力選手の1人として会見や囲み取材の場に出てくることもあり、それはエンゼルス時代はほぼなかったことだった。
大谷は同年のオールスター戦前日恒例の7月15日の記者会見で、2大会ぶりに野球が復活する五輪について「出たい気持ちはもちろんある。五輪は特別。特に五輪は普段、野球を見ない人たちも見る機会が増える。野球界にとって大事なこと。個人的にも出てみたい」と話した。
すると、それまで選手派遣に懐疑的な見方を示していたMLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは「話し合う準備はある。オープンな姿勢だ」と態度を軟化させた。その後、ヤンキース・ジャッジ、フィリーズ・ハーパーら大物スターが次々と賛同するなど、大谷の発言は瞬く間に全米に広がっていった。