今月7日に再稼働した中国電力島根原子力発電所2号機で12日、原子炉内の水の量を示す水位計1本に異常があるとの警報が出たものの、その後の調査で異常がないことが確認されました。
中国電力によりますと、警報が出たのは、新たに取り付けられた、重大事故などが発生した際に使うための水位計です。
午前10時49分に中央制御室で警報が鳴り、この水位計に異常があると表示されたため、原子炉施設保安規定に定められた条件を満足しない状態だと一時判断したということです。
2号機は、半分の出力で発電機につないで試験発電してみる発電機仮並列と呼ばれる試験を始めたところでした。
ただほかの水位計に支障はなく、原子炉内の水位は引き続き監視できる状態で、2号機の運転や外部環境への影響もありませんでした。
中国電力のその後の調べによると、原子炉内の水をかき混ぜる再循環ポンプの近くにこの水位計があるため、出力を上げるためポンプを作動させると警報が鳴ることがあり得る仕様だったということです。
最終的に計器には異常ないことが確認され、中国電力では運転員側の認識が不十分だったとしています。