病気のサイン?内部要因による「かゆみ」

かゆみの内部要因として、様々なことが考えられます。
▼ホルモンバランスやストレスによる免疫力の低下
▼喫煙による血流の悪化
▼偏った食事による肌への栄養不足
▼睡眠の質の低下
玉城有紀医師:
元々皮膚は「内臓を表す鏡」と表現されたりします。
かゆみが保湿クリームなどで止まればいいんですが、どうしても止まらないというときは、内部要因を他に抱えていないか、例えばストレスがあるだけでも交感神経が優位になって自律神経のバランスが崩れてかゆみを起こすということもあります。

「かゆみ」が引き起こされる病気としては以下のものがあります。
【糖尿病】
高血糖になると細胞が劣化して糖化し、皮膚の老化や機能低下がひきおこされます。
それにより乾燥やかゆみが発生します。
また、合併症で神経障害が起き自律神経に影響があると、発汗しにくくなることで皮膚の表面の水分量が低下してしまい、乾燥やかゆみが発生します。
【腎臓病】
腎臓が悪くなると老廃物が血中や皮膚に蓄積してしまい、それが刺激になってかゆみを起こします。また汗腺や皮脂腺が萎縮し汗や皮脂の分泌量が減少することで、乾燥・刺激・かゆみにつながります。
【肝臓病】
肝臓が作り出す胆汁がうっ滞することで、見た目に異常が出ずに全身がかゆくなることがあります。
玉城医師は、
「乾燥する季節はあちこちからかゆみが出やすく様々な病気が陰に隠れてしまうこともあるので、たかがかゆみと侮らずに毎日ケアをしていくことが大切」だと話しています。
弁護士 八代英輝:
肝臓や腎臓は“沈黙の臓器”っていうじゃないですか。かゆみがサインということもあるんですね。
玉城有紀医師:
病院にいらっしゃる方で、保湿クリームなどをいくら使っても治らない、全身のかゆみがあるという方は、1回内臓のチェックをされる場合もあります。