「1日で複数人が陽性」近畿はもうすぐインフルエンザが注意報レベルか
―――12月6日時点での近畿各地のインフルエンザ「定点あたりの報告数」は、大阪4.91、兵庫4.22、滋賀4.18、京都3.99、和歌山3.17、奈良2.72となっています。目安として1を超えるとインフルエンザが流行期に入ったと考えられるということです。注意報レベルは10です。各地の数字についていかがですか?
「もう10は超えてくるだろうと思います。報告というのは1週間遅れて出てきます。私も診療する中で、やっぱりこの2週間ぐらいが急に増えてきたなという印象があります。毎日の診察で1日のうちに複数の人が陽性になることも多くなってきました。学級閉鎖になったという声も親御さんから聞かれます。例年通り、感染者は増えてくるだろうという感じです」
―――インフルエンザ・新型コロナ・マイコプラズマ肺炎の今年10月からの定点あたりの報告数を示したグラフをみると、新型コロナは減少傾向にありましたが、11月の途中からまた少し増え始めています。マイコプラズマ肺炎やインフルエンザは10月からですとゆっくり増えている状況ですね。
「インフルエンザと新型コロナは去年とトレンドが似ています。新型コロナはこれから上がっていくだろうというふうに思います。また、インフルエンザもこの1~2週間で出てきて、こうなってくると、ぐっと上がるのは例年のことですので、この2つは上がるだろうなと。マイコプラズマ肺炎は今までで一番、感染者の数が多いです。そのため、ここから下がってくるのか、もう少し上がるのかっていうところですね」
「3つの感染症について、基本的には対策は一緒です。感染経路としては、話している際の唾とか咳やくしゃみからうつる飛沫感染ですね。ただ、感染力はそれぞれ違って、一番強いのが新型コロナ、その次にインフルエンザ、そしてマイコプラズマ肺炎。マイコプラズマ肺炎に関しては感染力はそこまで強くないと言われています。感染が爆発的に増えていくということはまず考えにくいということになります」