■事件以降114件の返金の要求に対応 脱会表明も100件近く

ーー何点かあるんですけども、先ほどの説明の中で、和解に至ったのは3800万という数字もあったと思うんですけども、山上さんのご家族のように裁判にならずとも、返金について請求があって、それに対し実際返金したケースっていうのは3800万とか、その程度の件数に出てこないものだと思うんですけども、そういったものっていうのは何件ぐらいとか、いくらっていう数字を示していたことできますか?

勅使河原秀行本部長:
裁判になっていないものは、要するに裁判になる前に和解するということでありますから、それは本部で全容を把握してるということではありませんので、ちょっとわからないですね。

福本弁護士:
もう現場レベルでやってるものもあるようなので、その統計についてちょっと私も見たことないんですよね。

ーーであれば、今後そういった過度の献金ってのはこれから厳正にやっていくということなんですけども、例えば訴訟にならない時点で、こういう訴訟になってしまえば我々も把握できてしまいますし、内々で実際に過度な献金トラブルがあったとしても、訴訟に至る以前にそういう形で内々で処理すれば出てこない形になってくるんですけども、そのあたりはどういった形でやられるおつもりですか。

今「私としては」という立場でしか言えませんけど、やはりクレームが生じた場合は、きちんと記録して、どういった原因でそういうことが起きているかということはしっかりと把握すべきだと思います。

ーー今回のこの宣言も、改革をしていくということも危機感の表れだと思うんですけども、実際山上さんの事件があってから批判が高まっているんですが、事件後に同じように、信者だったり元信者だったり信者の2世の方から、「うちもこういう状況だ」ということで過去の献金について返金を求められたり、例えばその返金対して山上さんには応じてますけど、そういった形で返金に応じたケースっていうのは実際あるんでしょうか?

ございます。これもそんなに金額とか件数とか具体的には申し上げられませんけど、誠実に対応しております。確かに起きてますということは、はい。

ーー金額や件数は申し上げられないっていうのはどういった理由からですか?できればこの7月以降の3か月ぐらいですかね。

件数だったらいいと思うんですけど、私の理解では22日の朝の時点で114件ぐらいそういう対応をしたというふうに聞いてますけど、

ーー114件は過去の信者さんだったり元信者さんだったりとか、その家族の方からの請求に対して。

クレームが来て、確かに返金すべき条件はそういう返金すべき問題だというふうに判断して、何%返金したかどうか詳しいことは知りませんけど、対応してると聞きました。

ーーその返金すべきってのはいわゆる過度だっていうことですか?

そういうことでしょう。だからこそそうやって返金を求めてくるということでありますので、本来本当に感謝して捧げていれば、ある意味何もないはずなんです。一般の信者さんがそうであるように。ただ、それを返してほしいということは、やはり最初に献金したとき、あるいはその後かもしれませんけど、いろいろ考えが変わって、やはりちょっと出しすぎたというような思いになったとすれば、それに少し対応してあげないといけないですよね。

ーー最後の一点これも事件後の影響でお伺いするんですけども、そういったお金の献金の返金だけじゃなくてですね、信者の方からですね、事件が起きて、バッシングだったりとかあって、脱会したいとか、離れたいっていうような声っていうのは実際に上がって増えて過去の事件前より増えてたりする状況はあるんですかね?実際あったら何件ぐらい?

そういう脱会を改めてしたいというふうに表明された方は、私の記憶ではもう100件以下ですけど、何十件かありますね。

ーーそれは事件後に脱会もとめるのが100件以下?

そうですね。

ーー献金の返金の請求よりも少ないということですね?

そうですね。

ーー献金について2点伺いたいと思います。教会改革の方向性を読ませていただきまして、信者への献金の奨励・勧誘行為については過度な献金とならないように配慮すると書かれていますが、教会側からの奨励や勧誘ではなくて、信者の方ご自身が自らの意思で借金をしたり生活を圧迫されているけれども、生活が苦しいけれども、献金を行いたいという信者自身の意思であれば教会としてはストップをかけないという理解でよろしいんですね

福本弁護士:
ストップかけます。そういうことをさせません

ーーさせないと、ある程度その場に応じて確認をしていくということですね、わかりました。ではもう1つだけ、現段階でも、借金をしたり生活が圧迫されたり苦しい中でも献金を続けているという現役信者の方もいらっしゃる可能性がありますが、そういった方々が現役信者の中で今どの程度いるかというのを、これから教会として調査していくお考えはございますでしょうか。これからという場合は、本部長はその調査の必要性についてどのように感じていらっしゃいますか。

勅使河原秀行本部長:
いくつかの教会のサンプルで、少し実情調査をする必要があるかなと思います。

ーー全体においてというのはそこまで?

その結果を見てですね。