■政治信条が理念と一致する方を推薦するが投票は信徒さんの判断
ーー2009年にコンプライアンス宣言をして指導を徹底してきたと前回の会見でもおっしゃられてましたけれども、なぜ改めてこのタイミングで改革をするのか、指導が必要なのか、お聞かせください。
勅使河原秀行本部長:
本来であれば先ほど言ったように、民事訴訟は2009年以降、4件起きているんです。だからいろんな意味でもっと早くやるべきじゃないかということもあるかと思いますが、今回ショッキングな事件が起きて、もう立て続けに政府の対応で日本政府が公務員を使っていろんな調査をするとか、もう大変な迷惑であるでしょうし、このことに対して何ら対応しないというのはむしろ非常識だろうと。
だから、国を挙げて対応しようとしているのに、家庭連合本体が何もしないということはあり得ないというそういった事情です。
ーーそれでいうと民事が4件ということですが、いわゆる「過度な献金」は必ずしもその裁判にならない部分もあると思うんですけれども、現段階で「過度の献金」が2009年以降どのくらいの件数、あるいは額としてあったと考えているのでしょうか?
それはちょっとわからないです。例えば、確かにクレーム的なことになったときに、まずは現場で話し合いが行われるので、その全てを私どもが把握してるわけではありませんので。
ーー最後に政治家との関連が、政治家側から出て関係を断つという話が出てますけれども、組織的な支援というのは本当になかったと考えているんでしょうか?
どの政治家の方を推薦するかということは報道されてると思いますけど、世界平和連合がその役割を担って、政治信条をよく確認しながら、もう全然関係ない人を応援するってことはありえませんから、やはり政治信条が私達の理念と一致するという方を一応平和連合の方で推薦していただいて、それを信徒さんが最後に自分の判断で投票するということでありますから。
■山上容疑者の母親は生命保険金や不動産の売却代金が当てられた「過度な献金」
司会:
それでは、1時間を過ぎましたので、あと、どれぐらいいらっしゃいますかね。あと、あと2つ。2社様でよろしいでしょうかね。女性の方、はい。
ーー2点お伺いしたくて、「過度な」という部分の定義についてですが、山上容疑者の家庭について、もし今報じられていることが事実であるとすれば、「過度な」に当たりますでしょうか?
福本弁護士:
私が変わって答えます。約1億、正確なところはわからないんですが1億以上したと確認をとれております。
というのは、当時献金をした先の韓日新教会というのがもうなくなっておりまして、ちょっと正確に金額を追えないところがあります。1億という原資は、生命保険金、そして不動産の売却代金が当てられたと、こういうことも確認できております。
これについては確かに私の感覚で言えば、「過度な献金」であったと思います。その後5000万円の返金ということで、おじさんというか、お兄さんの義兄ですかね。義理のお兄さんが弁護士として入られて、5000万円の和解をしたということでありますが、その間いろいろと山上容疑者が経済的に苦しんだということがあったのではないかと思っております。それがこういう結果になったことについては、真摯に重く受けとめていかなければならないと思っております。
ーー2点目なんですが、そういった場合罰するという内部規定を今回設けるということですけれども、今回初めて設けるということでしょうか。それとも、前からあるけれども、だとすれば2009年以前の例えば山上(容疑者の)家庭を勧誘した人とかは罰せられる対象になるのではないかと思うんですが、2009年以前の方は罰せられたことはあるんでしょうか?
福本弁護士:
就業規則ができる以前のことを就業規則で罰することはできないです。
ーー就業規則ができたのはいつですか?
福本弁護士:
これは。いつですか?
勅使河原本部長:
就業規則は、家庭連合が創立60年ぐらいになるんですけど、実際のところは非常に組織的に未熟な状態がずっと続いて、社会保険に正式に加入したのは2012年ぐらいでしょうね。そのころに就業規則とか各種の労働基準法に基づく様々な制度が出来上がっていった状況であります。
ーーだとすると今回この罰するという宣言をされて、例えば90年代とか2009年より前の被害で、多額の献金をして過度な献金をされて、それを勧誘していた教会長とかがいた場合、今回罰する対象になるんでしょうか。その被害として訴求はしないということ。
福本弁護士:
できないですよね。

















