キリンホールディングス 9年ぶりの社長交代 大型買収で新たな経営の柱を

こうして生まれた「晴れ風」は、発売からわずか1か月で200万ケースを突破。年間販売目標を当初の1.3倍となる550万ケースに上方修正する大ヒットとなった。

「晴れ風」発売開始直前の2024年3月下旬に、キリンホールディングスの代表取締役社長に就任したのが南方健志氏。1984年に入社し、「キリン一番搾り」の商品開発にも携わってきた。

社長就任以降、率先して全国の工場に出向き、現場の社員とのつながりを大事にしている。

キリンホールディングス 代表取締役社長COO 南方健志氏:
皆さんの努力のおかげで事業も順調に来ていると思う。

そして、キリンホールディングスが新たな経営の柱として力を入れているのが、「ヘルスサイエンス事業」。2012年から発売を開始したプラズマ乳酸菌入りの商品は、60種類にものぼる。南方社長の新体制のもと、キリンホールディングスは、ヘルスサイエンス事業のさらなる拡大に向け、大型買収に踏み切った。