2024年大ヒットしたキリンビールの「晴れ風」。そのキリンホールディングスが新たな経営の柱として力を入れているのが「ヘルスサイエンス事業」。健康食品などを手がけるファンケルを買収したその狙いなどを、キリンホールディングスの南方社長に聞いた。
新ビール「晴れ風」が大ヒット 女性や若者が支持する理由は?

2024年4月ビール業界に新たな風を吹かせたのが、キリンビールの「晴れ風」。購入客は「割と軽めで本当に晴れ風という感じの飲みやすさがある」「デザイン的にもちょっとおしゃれな感じで目立っていい」という。売り場のある「オーケー みなとみらい店」センター長の川崎一馬さんは「若い世代の方、女性の方に支持されるということは、売り上げを伸ばすきっかけになっているので、非常に今回小売店にとっては大きなチャンスだった」と話す。

特に女性や若い世代に支持されている「晴れ風」。開発を行ったのは入社7年目の東橋さん。
キリンビール 中味開発グループ 入社7年目 東橋鴻介さん:
数多あるスタンダードビールの中で、時代に合った新しいスタンダードビールを作りたいと、本当にこの一心でジョイン(開発に参加)させてもらった。

キリンのスタンダードビールとして、17年ぶりの新ブランドとなる「晴れ風」。その開発には、試作を数十回以上繰り返したという。
キリンビール 中味開発グループ 入社7年目 東橋鴻介さん:
「美味しいは美味しいが、今までのビール」という反応が開発(段階)の前半は多くて、そこを打破するというか、驚きの反応を取るところにすごく苦労した。
味の工夫には、若手社員ならではの発想があった。
キリンビール 中味開発グループ 入社7年目 東橋鴻介さん:
周りも「乾杯がビール」が当たり前ではなく、好きなものから飲む。自分自身もビールを飲んで、ハイボールなど違うものを飲むことを当然する。あえて苦さを目立たせない形で、飲みやすさを意識した。