「ファンケル」完全子会社化 ヘルスサイエンス事業の拡大

キリンホールディングスは、2019年、化粧品やサプリメントなどの健康食品を手掛けているファンケルと資本提携を結んだ。そして、2024年6月。ファンケルについて「完全子会社化するための手続きの開始を決定した」と発表し、ファンケルの買収に動き出した。その狙いについて南方社長は…

キリンホールディングス 代表取締役社長COO 南方健志氏:
今回、TOB(株式公開買い付け)を進めているファンケル社は、当社の長期経営構想である「KV2027」の実現、ひいてはヘルスサイエンス事業の成長に向け、重要なパートナーとして位置付けている。

2024年9月にTOB=株式公開買い付けが成立し、年内にもファンケルを完全子会社化するとしている。

横浜市にあるファンケル総合研究所。化粧品や健康食品の研究を一貫して行うファンケルの中枢に、南方社長が視察に訪れていた。

我々メーカーなので、最終的に一つ一つの物づくりのプロセスにやりがいを持って、情熱を持って向かっているのは、非常に大事なこと。(情熱を持った)人たちが集まれば、非常に良い商品が出てくるのではないか。

ファンケル買収の先に見据える、ヘルスサイエンス事業の拡大など、南方社長にキリンの今後の戦略を伺う。