当時は「0系」「100系」も現役でした 懐かしの画像も

一時期にこれだけの新幹線がデビューしたのは、このとき初代「0系」がデビュー35年と入れ替えの時期&スピードアップの必要性が高まっていたからなんでしょうね。

結果、この時期の東海道・山陽新幹線は、0系【画像⑤】100系【画像⑥】300系・500系・700系と実にバラエティ豊かな車種で賑わっていました。

【画像⑤】いつ見てもかわいい0系
【画像⑥】引退後も根強い人気を誇る100系

「カモノハシ」700系の最大の魅力は?

そしてこの日(1999年3月13日)は700系時代の幕開けです。JR岡山駅の新幹線ホームでも、テープカットが行われました。シドニー五輪女子マラソン代表の山口衛里さん(現・天満屋女子陸上部監督)の姿もありました【画像⑦】。

【画像⑦】シドニー五輪女子マラソン代表・山口衛里さんの姿も

この700系の特長は、何と言っても「乗り心地の良さ」です。

最高時速は、先行してデビューした500系の300キロよりも遅い285キロではあるものの、「セミアクティブサスペンションシステム」という、動力源を用いずに外部の振動エネルギーを利用して車両の振動を制御する装置を導入した台車を使ったり、車体間を結ぶ「ダンパ」を採用することで、揺れが大幅に改善されました。

【画像⑧】ホームには700系到着を待ちわびた人でぎっしり!

そしてこのデザイン!このアングル【画像⑨】から撮影すると、カモノハシ感がエグいです。

この形状も、
「空気抵抗の減少」
「トンネル進入時微気圧対策」
「先頭車両が最後尾になった時も空気の流れによって車両の揺れが発生しない」
ことを配慮した結果の、まさに「機能美」の結集とも言えるのかもしれません。

【画像⑨】ザ・カモノハシ!(学名:Ornithorhynchus anatinus)

さぁ、そのデビューほやほやの700系が、東京に向かって旅立っていきました。ホテルグランヴィア岡山に今も設置させて頂いている情報カメラが、堂々たる16両編成の700系を捉えていました【画像⑩】。

当時の景色も懐かしいですね。画像右上には移転前の国立病院の姿もあります。

【画像⑩】