受刑者の返事から1か月 未だに連絡なく不安に思う遺族
(森田悦雄さん)「あー、ほんまに10段ぐらい飛び上がった感じ、今まで9年もこんな状態が続いていているでしょ。うちに親が謝罪に来るとか賠償の話とか、どんな風にしたらこっち側が納得するかをお話してもらったら、都史くんもやっと安心できると思うので」
通知書を受け取ってから約1か月半。未だに受刑者からの手紙はない。森田さんは一抹の不安を感じるとも話した。
「一つも何の連絡もないから。それやから私も不安で、何でこんな気持ちになったのか。初めて文書を開けてみた時に『やった』という気持ちが私の中ではあったもんね。少しはよかったのかなと思うんですけど、今の段階ではそういう不安はだいぶ出てきた」
制度が始まって1年を迎える、「心情伝達制度」。加害者に思いを伝えたいという遺族の声を届けるものであるが、遺族を翻弄させるような制度にならないよう、心情に配慮した運用が求められる。