青森県野辺地町の議会は、町が発注した工事の入札で、予定価格や最低制限価格と同じ額で落札されていることが起きていることを調べるとして、地方自治法に基づく調査特別委員会、いわゆる“百条委員会”の設置を決めました。
今回の町議会定例会では、議員から町が発注し、2024年6月に行われた工事の入札を巡って1件は予定価格と同じ金額で落札され、もう1件は2社が最低制限価格と1円単位まで同じ金額を入札し、くじ引きで落札者が決まったことについて疑問視する声が上がっていました。
6日に設置が決まった百条委員会では、今後、入札業者や町の職員に話を聞き、問題があったかどうかについて詳しく調べることにしています。
町によりますと、百条委員会の設置は初めとみられるということです。
強い調査権限を持つ百条委員会は、関係者の出頭や証言、それに記録の提出を請求することができ、正当な理由なく出頭しなかったりウソの証言をしたりすると、禁固や罰金が科されます。
野村秀雄町長は町議会の中で「価格が漏えいした事実は確認されていない」としています。