弁護側「薄い灰色を何回重ねても黒にはならない」
野﨑さんの不審死から6年半。須藤被告は「目の前にいるなら、文句は言ってやりたい」「もうちょっと死に方を考えてほしかったというか、社長(野﨑さん)があのタイミングで死んだせいで私は何年も人殺し扱い」と“恨み節”まで見せた。
無期懲役という厳しい求刑に踏み切った検察側は、多数の状況証拠の積み上げには成功したが、最後まで“被告がどのように覚醒剤を摂取させたのか”という、具体的な殺害方法の立証には至っていない。弁護側は「薄い灰色を何回重ねても黒にはならない」と最終弁論で訴えた。
注目の判決は12月12日(木)午後に、和歌山地裁で言い渡される。
(執筆:松本陸 取材担当:松本陸・大里奈々・森亮介・宮腰友理・佐藤晃優)














