就任4年目で初めて見せた感情

Q.“ハマの番長”と呼ばれるので怖いのでは、というイメージがある

三浦:“怒らせたら怖いですよね”。そこに至るまでは割と長いほうだと思いますが。今年、そういう面を監督になってから初めて出していた(※)ので。怒らせたら怖いですが、普段は全然大丈夫です。

※8月27日、DeNA-阪神(横浜スタジアム)7回に2人目・ウィック投手が交代拒否の意思を見せると三浦監督が一喝し、降板させた。就任4年目に初めて感情を露わにした。

Q.ウィック投手を一喝した場面(※)はどう思ったか

三浦:家族でも話題になりました。「怒ってるよ」って。あまりそういう感情を球場では出さないようにしていると思っていたので、「よほどのことがあったんだろうね」と。家族のグループチャットで「何て言ったの?」とすぐに聞きました。本人はとぼけていましたが…プレーに対して怒るというよりも、チームでプレーしているのだからというところに怒っているように思いました。

“俺のやり方”日本一いじられる監督

Q.長女の立場から見てリーダーとしての資質を感じる所は

三浦:結構いじられているので、リーダーっぽくないですよね(笑)。おそらく日本一いじられる監督だと思うのですが、選手との距離感も“これが俺のやり方だ”と思っていると思いますし、それぞれのやり方があっていいと思います。普段から「俺が監督だ」とふんぞり返っているようなところは全くなくて。周りが監督として押し上げてくれた、作り上げてくれたと私は思っていて、“それに応えようとしている”感じがします。選手が一生懸命プレーしてくれて、コーチ陣も「監督、監督」と言って盛り上げてくれて、それぞれの役割を果たしてくださっている中でリーダーという感じはあまりしないですが、それはそれで“一つの三浦大輔という像”なのかなと思います。

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Q.チームをひとつにまとめる能力がすごいのでは?

三浦:競馬もそうですが、“餅は餅屋”ではないですけど、そういう考え方を持っていると思います。プロフェッショナルが集まっているわけですからその人たちを信頼してやっていくというのが多分、基盤にあるのではないでしょうか。

結婚式の時は「絶対泣くからな」

Q.日本一で涙を見せたが、普段から涙もろいのか

三浦:泣いているところはそんなに見たことがないです。ただ、私の結婚式の時は「絶対泣くからな」と幼少期から宣言はしていますね。昔から知り合いの結婚式に行くと、花嫁さんの姿と私を重ねてしまうみたいで、ご両親への手紙の時などに泣いてしまうそうです。「絶対泣くからな。それだけは言っておく」といつも言われるのですが、まだまだだよって、気にしないでねって、心配しないでねって、言っています。