レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は175.4円となり、4週連続で値上がりとなりました。
この価格は、政府が石油元売り会社に支給している補助金により15.7円の抑制効果があったということです。ただ、年内が期限だったこのガソリン補助金が12月から段階的に縮小されるため、今後は価格の上昇が見込まれ景気の冷え込みにつながることが懸念されています。
青森市内のガソリンスタンドでは、レギュラー1リットルあたり172円。セルフ式では168円または、169円と電光掲示板に表示される店が目立ちました。
資源エネルギー庁によりますと、青森のレギュラーガソリンの価格は12月2日の調査で1リットル当たり170.7円でした。
価格を6月から見てみると、おおむね170円ちょうど、169円~171円の間で推移し、高止まり傾向が続いています。

このガソリン価格について、政府の補助金が12月19日から段階的に縮小され、県石油商業組合青森支部によりますと1リットル当たり、5円程度の値上げの可能性があるということです。
県内経済の調査などを行ってきた企業の担当者は、家計への影響をこう分析します。
あおもり創生パートナーズ 松田英嗣さん
「ガソリン価格は現在県平均を仮に170円と仮定すると、年間で1世帯当たり15万3000円弱くらい。仮にリッター当たり5円上昇すると、1世帯当たりの(年間)負担金額が15万7000円程度まで上昇する。金額にすると5000円の負担増になる。他の物価が上昇する中でガソリンも上がるのは家計によくない状況」
2023年7月に18リットル1997円だった灯油価格は、12月2日の調査では2040円に上がっています。ガソリンと同じく価格上昇が見込まれています。

燃料費が上がることに伴う物価の上昇に対応するためにも、重要なのは「賃上げ」です。
あおもり創生パートナーズ 松田英嗣さん
「経済循環を考えると物価の上昇は企業の儲けにつながる。給料に配分して賃上げを継続していくということが大事だと思っている。物価の上昇分をカバーできる『賃上げ』。これを実現していくのが重要」

政府のガソリン補助金減額は2週間後に迫っています。