今がチャンス!90万枚発行されているはずのAA券が、なぜ37万円に?

そうはいっても、「数字が綺麗に揃った紙幣なんて、滅多に見つかるはずがない」と思う人もいるでしょう。

しかし最近、誰の手元にもありそうな数字が不ぞろいな紙幣が、なぜか非常に高値で落札されています。それがこの記事の冒頭で紹介した、11月に37万円で落札されたばかりの新1万円札です。

実はこれ、AA券なのですが、数字の並びはバラバラの「762244」。

37万6000円で落札された新1万円札の記番号

これがまだ5桁だったらプレミア化も納得ですが、中の数字は6桁。バイセルでも「買取は厳しい」という紙幣が、いったいなぜ37万円まではねたのか。

そこには新紙幣だからこその事情がありました。

バイセル 村上禎明さん
「おそらく、新紙幣が7月に発行されたばかりでAA券の出回りがほとんどなく、コレクターの方々がまだそれほど手にしていないタイミングだったので、『数字はなんでもいいからとにかくAA券が欲しい』という方が、非常に高値をつけて購入されたんじゃないかなと…」

AA券なら数字はなんでもいいとなると、なんせ「000001」から「900000」まで90万枚発行されているので、見つかる確率はグッと上がります。

誰の財布に入っていてもおかしくない。ふいに手に入ることもあると思います」

ただ、もし数字がバラバラのAA券が見つかったとしても、今回のような高値が再び付くかは微妙なところのようで…

「ちょっと読めないですね…。そのときのニーズ次第です。ただ、高値が付きやすいのは、やはりまだ相場が安定してないとき、とにかく市場の熱が冷めないうちだと思います。まさに早いもん勝ちみたいなところです

新紙幣が出回り始めのまさに “今がチャンス” なので、この冬は特に、紙幣の番号に目を光らせてみてほしい。