山口県防府市シルバー人材センターで、帳簿上の金額よりも4500万円あまりが不足していることが2日、わかりました。経理は、事務局長と出納担当者があたっていましたが、10年以上にわたってチェックをしていなかったということです。

センターによりますと2024年2月、センターの会員に支払われるはずの配分金が支払われなかったことから、銀行口座の残高をなど調べたところ、帳簿上あるはずの現金およそ4530万円が、通帳からなくなっていたということです。
経理には、前の事務局長と出納担当者2人があたっていましたが、10年以上にわたって2人以外がチェックをしていませんでした。前の事務局長は「身に覚えがない」と話して退職しており、センターではおよそ4700万円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしました。

センターでは警察に被害届を提出しましたが、2024年11月に火事で資料が焼失していて、詳しい状況がわからないということです。

センターでは弁護士や税理士などで構成する第三者委員会を設置していて、年内には委員会からの提言をまとめたいとしています。