アメリカ軍は空母艦載機が陸上で行う模擬着艦訓練「FCLP」を17日から山口県岩国市の岩国基地で実施すると地元に通告しています。県や岩国市などでつくる連絡協議会は16日、岩国基地で実施しないよう国やアメリカ側に要請しました。

「県基地関係県市町連絡協議会」を代表し、岩国市の福田良彦市長と県総務部の田中康史理事が外務省と防衛省を訪ね、FCLPを実施しないようアメリカ側に求めることを文書で要請しました。

FCLPは滑走路を空母の甲板に見立てて空母艦載機が離着陸を繰り返す訓練で、激しい騒音を伴います。東京の硫黄島で実施されていましたが、9月1日の噴火の影響から、これまで予備施設とされてきた岩国基地で行われることになりました。

実施は17日から9月26日までの午後1時半から4時半までと、午後6時45分から9時45分までです。

岩国基地では2000年9月に訓練が実施されています。

福田市長は「基地周辺の住民にいっそうの負担を強いるもので、到底容認することはできない」と訴え、中谷元防衛大臣は「アメリカ側に改めて騒音の影響が最小限になるよう申し入れをする」と答えました。

福田良彦岩国市長
「一貫して岩国基地でのFCLPの実施のことは断じて許すことはできないと、容認できないということは改めて強調したところであります」