東北電力は、女川原子力発電所の情報を地域住民に説明する「戸別訪問」を宮城県女川町などで2日から始めました。
2号機の再稼働後は初めてで、営業運転に向けたスケジュールなどを説明しています。
このうち女川町鷲神浜では、東北電力の担当者2人が住宅地を回り、女川原発2号機の営業運転開始に向けた状況などを説明しました。
東北電力の担当者:
「点検が順調にいくと12月4日にもう一回原子炉を起動し、営業運転に向けて検査をやっていく」
女川原発2号機では、10月29日に、震災後初めて原子炉を起動しましたが、6日後に機器のトラブルで停止。その後、再び原子炉を起動しました。
現在は、計画的に原子炉を「中間停止」させ、設備や機器の安全確認を進めていて、作業が順調に進めば12月26日頃に営業運転を開始します。
町民:
「実際に稼働することに対して複雑な思いがあるので、地域住民に対して丁寧に情報を発信をして、原子力の透明性を高めていく必要がある」
女川原発地域総合事務所 伊藤英一所長:
「あのようなトラブルが発生しないように、気を引き締めて取り組んでいくことは当然。何かトラブルがあった際には迅速に情報開示、公開を行っていくことは必要」
東北電力による戸別訪問は、女川原発が立地する女川町と石巻市の牡鹿半島で年に2回行われます。

今回はおよそ3600世帯を対象に、12月20日まで実施されます。