医療機関でトラブル相次ぐ中…なぜ?

確かにマイナ保険証の利用率は10月時点で15.67%と低く、しかも医療機関などではトラブルも相次いでいる。立憲民主にとって、マイナ保険証については国民の声を代弁し、野党第一党としての存在感を示したいという思惑もあったかもしれない。

立憲民主の重徳政調会長を取材すると、国のDX化に向けた動きには方向性としては賛成しつつも「急速な変革で取り残される人がいないようにするのが政治の務めだ」と語っていた。

ただ、このままだと12月2日を過ぎてしまうため、この延期法案は少し修正を迫られることになるが、臨時国会や来年の通常国会で法案を成立させたい構えだ。「国民の不安解消に向けた取り組みを丁寧に進めながら利用促進につとめたい」とする政府の変わらぬ姿勢を崩せるのだろうか。