Q. 今回の地震は元日の地震の影響?

平松教授は「広い意味での(元日の地震の)余震という言い方もできなくはない」とした一方で、1月1日に動いた断層の割れ残りというよりは、別の海底活断層が活動したとみています。

政府が2024年8月に公表した兵庫県沖から新潟県沖にかけての海底活断層の長期評価では、26日夜に地震が発生した場所の近くに「羽咋沖西断層」と呼ばれる海底活断層が走っています。

2024年8月に公表された能登半島周辺の海域活断層 1月1日の能登半島地震では16番の能登半島北岸断層帯や22番の富山トラフ西縁断層の一部が連動したと考えられている

Q. なぜ大きな地震に警戒が呼びかけられていた?

地震は断層に加わる「ひずみ」が限界に達し、断層が滑ることで発生しますが、1月1日の能登半島地震以降、周辺の断層にひずみが加わったと考えられています。

赤色がひずみが増した場所 羽咋沖西断層近くも赤く表示されている=金沢大学・平松良浩教授提供

今回の地震の震源とみられる羽咋沖西断層の付近でも、元日以降、ひずみが増し、地震発生のリスクが高まっていました。