『もう二度と運転はしない』
『一生かけて償う』

車を運転していた男性の、裁判での言葉です。しかし、晋男さんの母親が送った手紙への返事は、今も届いていません。
「私は個人的には謝罪なんていらない。もう生き返ることはありませんので…」
「17年間大切に育ててきた息子を一瞬で奪われたわけですから、私は加害者には17年間刑務所に入ってほしかったです」

遺族の思いと法律とのギャップ。
その差の見直しが行われようとしています。
しかし、何よりも望まれるのは『交通事故のない社会』です。
「重大な事故の背景には必ず、いくつかの違反や問題が繰り返されている…」
「私たちはもうバケツ何杯分もの涙を流してきました。私たちのような悲惨な事故が一つでも減るといいなと願っています」