危険運転致死傷罪の要件に『基準』を設けることについて、新潟県弁護士会の刑事弁護委員会委員長の片沼貴志弁護士は“懸念点”も指摘します。

「速度が1km/hでも下まわれば、あるいは飲酒量が1mgでも構成要件を満たさなければ、危険運転には該当しないのかという差が出てくると思います」
「その“差”が一般市民の感覚からして受け入れられるかどうか…」

当時高校生だった次男の梁川さんを事故で失った母親は、数値基準を設けることについて賛成だと話しています。

「遺族自らが署名活動をして訴えたら過失から危険運転に変更された、というケースがたくさんあると思いますが、量刑が署名活動で変更されること自体、法に不備があると思います」