今年春に少なかった花粉+この夏の記録的猛暑=来年春は大量飛散か

RCCウェザーセンター 下江美帆 気象予報士
「調査歴およそ20年の長井さんをして『広島県の南部は例年に比べても一番多い』と感じたという、この秋のスギ雄花の花芽調査。調査はまだ続いていて、最終的な結果は、12月後半ころに環境省から全国の結果が発表されるので注目です。」
「そして、民間気象会社の花粉予想では来年の春は特に多いのではという予想が出ていますが、具体的にどれくらい多いのかを見ていきます。ウェザーニュースによると、中国・四国地方における過去10年の飛散量と来年春の予想飛散量の比較をみると、過去10年と比べても最も多いおそれがあります。」
中根夕希キャスター
「なんでこんなに多い予想なんですか?」

下江美帆 気象予報士
「花粉の飛散量は、その前の年の夏の天候が大きく関係する。どれくらい暑かったか、日照時間があったかというのが大きく影響する。つまり今年の夏の天気がどうだったかですが、今年の夏は記憶に新しいと思いますが、記録的な猛暑が続きました。本当に暑かったと思うんですけど、気温がかなり高くて日照時間もかなり多かった。」
「さらに今年2024年春の花粉の飛散量はかなり少なかった。花粉の飛散が多い年(表年)と少ない年(裏年)が交互に訪れる傾向があるため、来年春は『表年』にあたる予想。
これらの条件が重なって来年2025年春は花粉の量が非常に多くなると予想されている。」