山口県内で詐欺事件が相次いでいます。山口県警防府警察署は26日、SNSで知り合った栄養士を名乗る女らに、恋愛感情を利用され、防府市の高齢の男性が現金555万円をだまし取られたと発表しました。

被害に遭ったのは、防府市に住む無職の男性(70代)です。

警察によりますと今年4月、男性のFacebookアカウントに、海外勤務の栄養士を名乗る女からメッセージが届いたということです。その後、男性は女から「私は金投資で6000万円の利益を得た」などと金取引への投資を勧めれ、インターネットバンキングなどからあわせて555万円を振り込んだということです。男性は、栄養士を名乗る女に好意を持っていたということです。

防府警察署はまた、うそ電話詐欺事件があったと発表しました。

被害に遭ったのは、防府市に住む無職の女性(60代)です。警察によりますと10月、女性のLINEのアカウントに見知らぬ人物から「海外銀行の大還元祭で、2等賞4億円が当選しました」メッセージが届いたということです。

その後女性は、複数のLINEアカウントでのやりとりの中で「当選金を受け取る手続き」として、海外銀行の中継費用などが必要だ言われたということです。女性は、防府市内のコンビニエンスストアであわせて98万4000円分の電子マネーを購入し、そのIDを伝え、だまし取られました。

これら2つの事件は、どちらも被害者からの相談で、発覚しました。警察は「SNSを利用した高額当選を受け取れるメッセージは詐欺」などと注意を呼びかけています。