塩尻市で3年前、妻を殺害した罪に問われている元県議の丸山大輔被告に対し、検察側は懲役20年を求刑しました。

元県議の丸山大輔被告50歳は、3年前の2021年9月、塩尻市の自宅を兼ねた酒蔵の事務所で、妻の希美(のぞみ)さんを殺害した罪に問われ、裁判で無罪を主張しています。


10月16日の初公判以来1か月余り、その間18回にわたって行われてきた裁判は、26日が審理の最終日となり、午前10時から希美さんの姉が「一方的で身勝手な行動により人生を変えられてしまいました。犯人はどんな処罰を受けても許すことはできません」などと意見を述べました。


続いて検察側は、「強い殺意に基づく悪質な犯行で、偽装工作を重ね、極めて計画的で悪質さも際立つ」として懲役20年を求刑しました。

丸山被告はこれまでの裁判で「妻を殺害したのは私ではありません」と一貫して無罪を主張。


弁護側は「事件前に夫婦間のトラブルは認められず、検察側の動機の主張には論理に飛躍がある」と反論し、「被告が犯人であることの直接的な証拠もない」と訴えています。

午後は弁護側が最終弁論を行って結審し、12月23日に判決が言い渡される予定です。