南部商業高校で駅伝部に入り、県のトップにも輝いた安里さん。沖縄国際大学在籍時には当時のマラソン県記録もマークしました。

卒業後は県外の実業団には入らず、沖縄で仕事と競技を両立する市民ランナーとして活躍。15年近く沖縄の女子トップを走り続け、今ではランニングクラブのコーチとして後輩たちの指導にもあたります。

▽安里真梨子さん
「県外に目を向けたら、私より年上の方たちが私よりも早いタイムで走っている。できるうちは頑張って走りたい」

市民ランナーとして長く第一線で活躍


「卒業した後、なかなか(競技者として)続かないのが現状なのかなと思うんですけど、誰かが県内で続けて走っていれば、いずれついてくると思っている。大人になってもできるんだな、という思いをどこかに持って、大学でも続けてくれればいいのかな」

仕事と練習を終えた安里さん。

自宅に戻ると待っていたのは、長男の光希くん。競技に励むお母さんを、一番近くで応援してきました。

▽光希くん
「(お母さんのおかげで)旅行に行けるから楽しい」「最近は東京マラソンで東京に行ったり、その前だったら名古屋ウィメンズだったり。年に1回は」

小学4年生になり、面と向かっての応援には照れるようになっているそうですが、安里さんが競技を続ける、何よりの理由になっています。

沖縄の女子長距離界を引っ張る存在 2年ぶり優勝を目指す

▽安里真梨子さん
「子どもが見てくれてる、“(良い走りを)見せないといけない” と思うので」

「自分のリズムで走って、楽しく笑顔でゴールできることを一番の目標にしていきたいと思います」

沖縄の長距離界を引っ張り続ける安里さん。光希くんの思いも胸に、2年ぶりのNAHAマラソン優勝を目指します。(取材 片野達朗)