長崎県佐世保市のクルーズ船受け入れ施設に増設が計画されている灯籠タワー2基の仕様について、佐世保市はすでにあるタワーでの提灯破損の被害が大きいことから整備内容を再検討することにしています。

これは25日に開かれた定例会見の中で、佐世保市の宮島市長が明らかにしたものです。
佐世保市浦頭のクルーズ船受け入れ施設広場には、江迎千灯籠祭りと同じ3500個の提灯を付けた灯籠タワーが設置され港の賑わいを演出しています。
しかし、台風などでビニール製の提灯が破損する被害が出ていて、これまでに13個の提灯が交換され補修作業も続いています。

現地には2基目3基目のタワー建設が予定されていますが、宮島市長は被害の現状とランニングコストを踏まえ、2基目と3基目の提灯について材質や規模を検討する方針です。

佐世保市・宮島市長「全体的な規模感を含めて少し検討たいなという風に思っております。特に昨今非常に物価が高騰いたしておりますのでそういう意味でもランニングコストを含めて抑えていく必要があるんじゃないか」
今回の見直しに伴い2基目3基目のタワーの工事は来年度にずれ込む予定です。一基当たり8千万円の建設費と3500個の提灯の維持費。ランニングコストに見合った賑わいを創出できるのか、費用対効果も問われています。