(NPO法人吉里吉里国代表 松永いづみさん)
「BBQ需要が少し増えてきているんで、少量ですが使う人自体は増えてるのかなっていう印象です」

NPO法人吉里吉里国は東日本大震災が発生した直後の2011年5月、地区の住民が中心となって立ち上げました。
吉里吉里地区は津波で97人が死亡または行方不明になり、地区の半数の建物が大きな被害を受けました。

被災者のひとり、芳賀正彦さんが悲しみにくれる地区の人々を前に「がれきで薪を作って売ろう」と呼びかけ、「復活の薪」と名付けて全国に販売したところからスタートしました。

「吉里吉里国」という名前には地区の人たちが自らの足で立ち上がろうとする決意が込められています。

(松永いづみさん)
「当時の思いっていうのは計り知れないですが、やっぱりやる仕事があった。役割ができたという事で多くの人たちの立ち上がるきっかけになったと聞いています」

震災から13年、現在は町の森林資源を活用しながら薪を作り続け、環境保全や交流事業にも力を入れています。