特徴は「内陸地震」専門家にきいた今回の地震
今回の地震では、緊急地震速報が発表されなかったことなど様々な特徴があります。地震のメカニズムを研究する専門家は、20日より大きな地震が発生する前触れになる兆候は現時点では確認できないとしたうえで、引き続き警戒を呼びかけています。

陸奥湾を震源とする地震で90年ぶりとなるマグニチュード5以上の地震。平内町などで最大震度4を観測しました。今回の地震について、地震のメカニズムを研究する弘前大学大学院の前田拓人教授は、「内陸地震」であることが特徴と指摘します。

「内陸地震」は陸のプレートが圧迫され、比較的浅い場所で発生します。これに対して、東日本大震災などの「海溝型地震」は、海と陸のプレートの摩擦で深い場所で発生します。

弘前大学大学院 理工学研究科 前田拓人 教授
「内陸地震というのは、それ(海溝型地震)と比べると相対的にやや小さいものが多いのですが、地震の規模としては小さかったとしても(震源の)すぐそばだけは局所的に非常に大きな揺れにおそわれるというのが内陸地震の特徴」