住民団体の調査でアメリカ軍岩国基地(山口県岩国市)近くの水から基準値の3.5倍の有機フッ素化合物PFASが検出されたことを受けて、岩国市は年内にも市独自で調査することを明らかにしました。



20日、記者会見で福田良彦市長が明らかにしました。

PFASは人体や環境への有害性が指摘される有機フッ素化合物で、かつてアメリカ軍の基地でも泡消火剤やエンジン洗浄に使用されていました。



10月、市内の住民団体がアメリカ軍岩国基地の北側で採水して、調査機関で分析してもらったところ、国が定める暫定目標値のおよそ3.5倍にあたるPFASが検出されました。

市は市議会での質問や住民からの申し入れなどを踏まえ、基地付近の川や海などに観測地点を持つ国や県に調査を要請していましたが、県からは「来年度に向けて調査の必要性を検討する」との回答にとどまりました。

福田良彦 岩国市長
「以前から環境省や山口県に対して調査実施の依頼をしておりましたけど、明確な回答がないわけでありますので、市民の不安を解消するために市のほうで独自に調査を実施をする」

年内にも実施したいとの考えで、調査地点などは検討したいとしています。