あの鐘を鳴らすのは…豪快な鐘の音に参加者びっくり

記念撮影が終わると、いよいよ“あの”鐘を鳴らす場面に…。鐘を鳴らすことに憧れを抱いている経営者もいるのではなかろうか。

司会
「5回鳴らして頂きます。市場が栄えますようにという願いと、本日上場された企業様のますますの発展をお祈りするものでございます」

さあ!いよいよ、鐘を豪快に鳴らして頂こう!

と、ぶっつけ本番かと思いきや、始まったのは司会の女性によるリハーサルである。

「御社のお名前が木槌に入っております。カメラマンに見える角度でお持ちください。写真が終わりましたら、1回打鐘をしていただきます。このカーブのあたりがいい音が鳴ると言われております」

アナウンサーさながらの滑らかな語り口で、木槌の向きや打つコツを解説する司会者。普段は見学ツアーを担当している東証の職員だという。

丁寧な解説も終わり、いざ本番。まずは社長から木槌を手に取り…カーン!

この日上場した「インターグ」の社長・那須剛さん

そのあとも、代わる代わる鐘を鳴らしていく。中には、あまりに大きな鐘の音にのけぞる人も。

鐘を鳴らした参加者
「感激しちゃいました。結構音が大きい」

上場に至るまでの苦労を噛みしめた参加者たち。短い時間ながらも濃密なセレモニーの裏には、東証のおもてなしへのこだわりがあった。