奪った通帳から現金を引き出し知人の女 そのほとんどを岡村被告へ

和美被告はつぐみさんの通帳や印鑑を奪い、実家から出た後、銀行で計102万8000円を引き出して岡村被告と合流。引き出した現金はほぼすべて岡村被告の手に渡ったという。
検察官:「岡村さんにはいくら渡した?」
和美被告:「102万5000円」
検察官:「何て言っていた?」
和美被告:「『ありがとう』と言っていました」
検察官:「実家であったことを岡村さんに話した?」
和美被告:「いいえ、全然」
検察官:「催涙スプレーや結束バンドを使ったことは?」
和美被告:「言ったと思う」
共謀を否定する弁護側が強盗の事前相談について質問 知人の女「一度もない」

弁護側からの反対尋問では、和美被告との共謀がないことを裏付けようとする質問が続いた。
弁護士:「つぐみさんの家に行くのはあなたが考えた?」
和美被告:「そうですね」
弁護士:「防犯グッズ店を恵美さんが調べていたのは?」
和美被告:「調べてと頼みました」
弁護士:「強盗するという話をしたことはあった?」
和美被告:「ないです」
弁護士:「一度もない?」
和美被告:「はい」
不可解な関係 知人の女にとって2人は”債権者と債務者。人に説明するとき友人”

岡村被告のことを逮捕後の勾留質問で「友人」取り調べでは「親友」と表現した和美被告。法廷で2人の関係について聞かれると「債権者と債務者の関係」とはっきり答えた。
弁護士:「令和5年(2023年)6月当時、和美さんと恵美さんの関係は?」
和美被告:「債権者と債務者」
弁護士:「友人という認識は?」
和美被告:「すみません。私の中ではありません」
2人の関係については裁判官からも質問があった。
裁判官が「本心は債権者と債務者。人に説明するときに友人と言っていた?」と尋ねると和美被告は納得したように「はい」と答えた。