岡村大橋は国内でも珍しい県境でしたが、愛媛県には、他にも変わった県境があるようです(この記事は、前編・後編のうち後編です)。
それは、愛媛県と広島県で陸続きの場所―――。
えっ!?愛媛県~広島県の県境と言えば、しまなみ海道の多々羅大橋じゃないの?と思われるかもしれませんが、今回は橋梁は除きます。
あくまで陸地になっている場所で、愛媛県と広島県の県境が存在します。
その場所は多々羅大橋からも見える無人島「瓢箪島(ひょうたんじま)」で、国の登録記念物になっていて、文化庁のホームページ「日本遺産ポータルサイト」にも掲載されています。
尾道市文化振興課によりますと、この瓢箪島は瓢箪の形をした無人島で、NHKで放送された「ひょっこりひょうたん島」のモデルの一つともされているとのことです。

横から見ると“ひょうたん”のように見える瓢箪島は、愛媛県大三島と広島県生口島の間にあって、両島の神が島に綱をかけて引き合ったため、島の中央がくびれてしまったというユニークな伝説があるとされています。
そして、村上海賊がかつて闊歩した島々の1つとも伝えられていますが、この瓢箪島、実は歴史以外にも日本でここだけの『とある一面』があるんです…。