妻を殺害した罪に問われている丸山大輔元県議の裁判は、被告人質問の最終日。
20日は丸山被告が検察側からの追及を受けました。


塩尻市の元県議・丸山大輔被告50歳は3年前、自宅を兼ねた酒蔵の事務所で、妻の希美(のぞみ)さんを殺害した罪に問われ、無罪を訴えています。

20日は、主に検察側が丸山被告に質問を行い、争点のひとつ、事件前後の言動について追及しました。

検察官:
「酒を飲んでいたか記憶がありますか?」
丸山被告:
「覚えています」

事件前日の夜、ほかの議員と議員会館で酒を飲んでいて「原稿の準備をする」と言って中座したという丸山被告。

これまでの裁判で検察側は、これが犯行時間帯に議員会館にいたという「アリバイ工作」だと主張しています。

検察官:
「2次会を中座したのはなぜですか?」
丸山被告:
「そろそろいいかなと、翌日に(一般)質問があるし、そろそろ帰りたいなと」


丸山被告は逮捕される前の検察の調べに対し、自室で1時間ほどパソコンで原稿を手直ししたと話し、そのことは調書にも残っています。

しかし、検察側は解析の結果、パソコンは起動していたものの、一文字も入力されていなかったと主張しています。

丸山被告:
「私がペラペラしゃべったようになっていますけど、実際にそんなことはないです」
検察官:
「調書では作業は1時間程度となっていますが、あなたがお話ししたのでは?」
丸山被告:
「そうでないと思います」


調書と解析結果の矛盾点を指摘されると、当時の発言を否定する場面もありました。

また、もうひとつの争点の動機。

検察側は、丸山被告が希美さんの実家からしていたおよそ4000万円の借金のほかに、別の借金があったと指摘しました。