妻を殺害した罪に問われている元県議の裁判員裁判。
19日から大詰めとなる被告人質問が始まり、丸山元県議は、妻との仲や、不倫相手との関係、事件当日のアリバイについて語りました。
塩尻市の元県議・丸山大輔被告50歳は3年前、自宅を兼ねた酒蔵の事務所で、妻の希美(のぞみ)さんを殺害した罪に問われ、無罪を訴えています。
裁判では19日から被告人質問が始まり、丸山被告が弁護側の質問に答えました。
弁護士:
Aさんと交際していましたね。
丸山被告:
「はい」
弁護士:
いつからですか?
丸山被告:
「2015年の12月です」
検察側が動機と主張する女性Aさんとの不倫と交際の継続。
丸山被告はAさんと不倫関係にあったことを認めました。
弁護士:
希美さんに愛情・魅力を感じていなかった?
丸山被告:
「性的な面に関してはそういうことがあったと思う」
「もちろん人間性とか私と違ってキチっとしていましたので、頼りになれる面もありますし、いろんな面で感謝、尊敬していました」
裁判長から「はっきりと答えるように」と促される場面もありましたが、黒いスーツ姿の丸山被告は、淡々と質問に答えました。
2016年の夏にAさんとの浮気が発覚し、希美さんとけんかをしたときの状況についての質問では・・・
弁護士:
首を締めたことは?
丸山被告:
「意識的に首を締めた覚えはない」
「もめているときにそうなったかも」
弁護士:
その後もAさんとの関係を続けていたことについてはー。
丸山被告:
「どうなんでしょう。一緒にいて楽しい、相性がいいという感じだったので、そのまま継続してしまった」
検察側はAさんと交際・結婚をするために、事件の4か月ほど前の5月に「妻との離婚が決まった」とAさんに話した上、事件前後に結婚を迫っていたことを指摘していますが・・・
弁護士:
希美さんと離婚する気はありましたか?
丸山被告:
「なかったです」
弁護士:
全くなかった?
丸山被告:
「はい」
弁護士:
「妻との離婚が進んでいる」と嘘をついた理由は?
丸山被告:
「これまでも声をかけたりしていましたが、関係が進展しなかったので、そういう話をした」
弁護士:
Aさんとの結婚は考えていましたか?
丸山:
「考えていない」
「他の誰ともそういうことは考えていないです」
弁護士:
事件前日に一般質問の原稿の準備をすると伝え、自室に戻った。なぜ原稿ができていないのに酒を飲んだ?
丸山被告:
「間に合うという目算があったからだと思います」
また、事件当日に長野市の議員会館と塩尻市の自宅を往復して犯行に及んだという検察側の主張に対して丸山被告は「ありません」と答えました。
そして、弁護側は最後に・・・
弁護士:
亡くなった希美さんはどのような思いだったと思いますか?
丸山被告:
「以前、私は死ねない。子どもたちをみなければ死ねないと言っていたので、非常に無念だったし、悔しい思いをしたと思います」
一方、午後4時前からは検察側の質問が行われました。
犯行現場から見つかった足跡と、同じ種類のテニスシューズを履いていたことについて問われると。
丸山被告:
「私の靴であったかどうか覚えていないです」
検察官:
捨てた覚えはないですか?
丸山被告:
「ないです」
さらに今もAさんに対して恋愛感情があるか問われると、丸山被告は笑い声をあげ、「今はないと思います」と答えました。
被告人質問は20日も行われます。
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