写真家 高橋美香さん:
「マハの楽しみって仕事に行ってわずかであってもお金を稼いできて、それでおいしいものを食べるとか、おやつに娯楽にお金を使うとか、本当にちょっとした楽しみがいつもあるんですけれど、今回の訪問は昨年の10月7日以降、特にヨルダン川西岸地区も厳しく封鎖されてたり、検問所が増えていたりするので、検問所でどういう目に合うかわからないからどこか行くこともできない。西岸地区全体の経済がどんどん悪化しているので、仕事も減り収入も減っているから、わずかな楽しみのおやつを買うことができない…。もう本当に出口なしみたいな50日間をただひたすら一緒に味わっているという感じだったので」

共通の思い「誰もが当たり前に生きている社会」
今回の写真展を企画した一人、仙台在住の皆川万葉さん。パレスチナで生産されたオリーブオイルなどをフェアトレードで輸入・販売をしながら、現地の人たちの暮らしを発信しています。
お互いの活動を通して知り合い、2018年には2人でパレスチナを訪問。それがきっかけで翌年には本も出版するなど、現地への思いに「共通点を感じる」と言います。

皆川万葉さん:
「パレスチナに一緒に行って毎晩いろんな話をして。普通の人に惹かれるところも似ている。普通に暮らせる社会を。特別強い人とかスキルのある人しかサバイブできるのではなく、誰もが当たり前に生きている社会を」

写真家 高橋美香さん:
「日本であろうがパレスチナであろうが、そういう部分は同じ。そういうところを見ていきたいですよね」