来月7日に島根原発2号機が再稼働するのを前に、16日、山陰両県で原子力防災訓練が行われました。94機関およそ1470人が参加して、地震と原発事故の複合災害を想定し、広域避難の手順などを確認しました。

このうち、安来市島田地区では、地震で壊れた自宅の代わりに地区の交流センターに屋内退避する訓練がありました。

元日の能登半島地震では自宅の倒壊や孤立する集落が多発して複合災害時の避難計画の実効性が課題になりました。段ボールベッドを組み立てた住民は…

住民「上がないわけですね?」
市職員「そうなんですよ」
住民「急にいたしくなっちょられたり、動けなくなっとったりとか…」

また、広域避難指示のエリアメールを受けた住民たちは、避難退域時検査会場に移動して放射性物質が付いていないか検査を受けました。

市職員
「この検査っていうのは、避難先の方が安心して受け入れるために必要なものでして。」

島田地区の避難先は、岡山県北東部の美作市。今回はバスのほか、県外への避難訓練では初となる自家用車も使い、それぞれ途中設けられた不通箇所を迂回して目的地に向かいました。