就職してもすぐに介護離職

9歳から33歳まで、母親の介護と家事をしていた高岡里衣さんです。

元ヤングケアラー 高岡里衣さん
「部活したりとか放課後遊んだりとかはあまり記憶になくて、雲ひとつない秋晴れみたいなスカッとした心模様の日って一日もなかった学生時代を過ごしていました」

大学卒業後、一度就職はしたものの、母親の病状が悪化したため、すぐに介護離職した高岡さん。

母親が他界した今は、「元ヤングケラー」として、子供たちの支援に携わってます。

「キャリアのフォローアップを」

元ヤングケアラー 高岡里衣さん
「生活困窮とかの面もあるし、後は学習の機会を逃した人のために、学習を再履修をするような機会とか、就職がうまくいかなかったりするので、そういうキャリアのフォローアップみたいなのも必要ですし、昔より支援がいっぱいできているので『使えるものは使う』と思って生きてくれたら嬉しいなと思います」

今回福岡市で開かれた市民フォーラムにはおよそ150人が参加しました。

参加者した女性
「大人も子供もみんなで支え合えるような社会になれば、みんな笑顔になれるかなって」

大学生
「ヤングケアラーをまずは知るのも大事だと感じましたし、心に余裕を持って自分以外の周りのことも目を向けていくことは大切だと感じました」

バッドボーイズ 清人さん
「自分の心のSOSが出たときは、人に迷惑かけてほしいと。それを受け止める大人たちも増えてほしいなと思います」