「生理休暇」から「静養休暇」へ

JR九州 人事部勤労課 上野七海さん「『生理休暇』という風に名前を設けてやっておりました休暇を『静養休暇』という名前に変えて運用しております」

従来の「生理休暇」に不妊治療のための休みも加える形で今年4月から「静養休暇」に名称を変更したのです。
JR九州 人事部勤労課 上野七海さん「『生理のために休みます』という風なことを伝えなければいけないということで、取得しづらいという声もございましたので、そういう声も踏まえてですね、名前を改めたというところでございます」
「静養休暇」に変更で取得倍増
名称を変更後、「静養休暇」のうち生理に伴う休暇の取得日数は、今年4月からの半年間に延べおよそ120日と、去年の同じ時期に比べ倍増したということです。
河北さんは従来の「生理休暇」に比べ申請のハードルが下がったと話します。
JR九州 南福岡運転区 河北瑞希運転士「『生理休暇』とダイレクトに伝わって、他の方にも聞こえてしまうとプライバシー的にもどうなのかなという部分があったので、名前が変わったことで伝えやすくなったのかなという風に感じています」
取得率低迷の背景は

生理に伴う休みが取得しやすくなるよう取り組む企業があるものの、その取得率は低迷しています。
厚労省の2020年度の調査では、申請した女性労働者の割合は0.9%。
20~40代の働く女性を対象に実施された民間の調査では、生理休暇について「利用したいと思うことはあるが利用したことはない」と答えた人は全体の半数近くを占めていて、取りづらいと感じている人が多いことが分かります。

・「男性上司に申請しづらい」
・「利用している人が少ないので申請しにくい」
・「休んで迷惑をかけたくない」といったことが利用しにくい要因となっています。