前尼崎市長 稲村和美さん

 (前尼崎市長 稲村和美さん)「職員が本来の力を発揮できる県庁に回復させる。信頼の下で仕事ができる、風通しの良い県庁にしていく」

 元兵庫県議で前尼崎市長の稲村和美さん(52)。斎藤前知事が県職員へのパワハラ疑惑などで告発されたことを念頭に、知事や副知事を対象に含めた新たなハラスメント防止条例の制定のほか、尼崎市長時代の経験から自治体の財政状況に合わせて柔軟に支援する子育て支援応援交付金の創設などを掲げています。

 (稲村和美さん)「職員が知事の顔色をうかがうのではなく、本当の意味で県民・地元・市町・地域のほうを向いて仕事をする。それこそが評価される人事評価制度を導入したいと思っています」

 チームワークが勝敗を分けるラグビーが好きだという稲村さんが、とりわけ重要視するのは「対話と信頼」です。

 (稲村和美さん)「声がええ感じになってしまいまして、お聞き苦しいかと思いますけれども。もうこれ以上の停滞はやっぱり良くないんです。私たちの生身の生活が懸かっている選挙です」

 声を枯らしながら、街頭で演説を続ける日々。いまの思いは?

 (稲村和美さん)「私は、兵庫県が分断されるということではなく、みんなで新しい兵庫県で前を向いていけるような『まっとうな選挙』といいますか、そういう選挙になることを願っています」