きっかけは”親支援の必要性”
運営を担う内川実佐子さんは、ひとり親家庭の子供達を預かっている時に、子供だけでなく、親への支援の必要性を感じたといいます。

佐賀コミュニティフリッジ 内川実佐子さん「お母さんの笑顔が子供達にとっては大好物じゃないですけれど嬉しいことなんだなと分かって、支援をするためにはどうしたらいいかということで、一品でも多くの食事を夕食に出せるように食糧支援、日用品も高くなっているのでそういう支援ができればなと思って」
利用者数は当初想定の10倍以上に
商品を陳列する女性。「佐賀コミュニティフリッジ」のスタッフとして働きながら、2人の子供を育てるシングルマザーとして、利用登録もしています。
施設を利用する女性「子供におやつを買ってあげたくても買えないこともあるので、全体的に子供に我慢させているなと自分自身に罪悪感を感じています」

「佐賀コミュニティフリッジ」に登録している人の数は、約230世帯。
2022年5月に支援を始めた時は20世帯ほどの利用を想定していましたが、瞬く間に100世帯を超え、開所から2年半で倍以上に増えました。

それもそのはず、厚労省の調査では、2021年時点のひとり親世帯の相対的貧困率は44.5%。
これはOECD=経済協力開発機構加盟国36か国のうち、5番目に高い数字です。