“けじめ”と称し罰を強要 生徒らはミスしないように互いを監視

 さらに、この男性教員はミスをした生徒だけにとどまらず、クラス全体に「あること」を強要していたという。それは…

 (男性教員の音声)「区切りや。けじめとしてやれ」

 (Aさん)「クラス全員で連帯責任を取らされる。けじめっていうのが掃除をするだとか、学校の雑用というかクラスの雑用が多かったように感じます」

 生徒一人がミスをすればクラス全員に「けじめ」と称して”罰”を課していたというのだ。さらに、こうした行為を行っていたのは男性教員だけではないという。
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 在校生のBさん。複数の教員が生徒への激しい叱責に加え、「けじめ」を強要していたと話す。

 (在校生Bさん)「心がむしばまれていく状態で、『死にたい』って相談してくる友人がいたり、毎日誰かが泣いていたり」

 Bさんたちは「けじめ」を回避しようとお互いにミスをしないか監視し合うような生活が続いていたという。

 (Bさん)「当時はそれ(監視)をすることが本当に正しいと思って必死になっていました。それがつらかったです。ただ看護師になりたくて入っただけなのに、そのことで人生が変わってしまったなと感じたこともありました」

 Bさんはこうした生活から不安神経症などと診断され、心療内科に通いながら通学している。